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天才シェフの絶対温度 「HAJIME」米田肇の物語 (幻冬舎文庫)

天才シェフの絶対温度 「HAJIME」米田肇の物語 (幻冬舎文庫)

石川拓治

幻冬舎 / 2017-04-11

累計読者数14
平均ハイライト数 8.6件/人
推定読了時間 約3時間41分
star総合評価 57/100
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この本について

仕事の判断で迷ったり、がんばっているはずなのに前に進んでいる感じがしなかったり。そんなときって、自分の視野がどこに引っかかっているのかすらわからなくなることがあります。僕も同じで、動くべきか考えるべきか、あるいはただ流されているだけなのか、その境が曖昧になる瞬間がよくあります。 『天才シェフの絶対温度』を読んで印象的だったのは、「夢見て行い、考えて祈る」という順番が徹底して描かれていたことでした。夢を見て動いてしまう無鉄砲さではなく、動いたあとにようやく視界が開けてくる感覚。慎重さと勢いのどちらが正しいかではなく、順序を間違えると何も始まらないという、少し耳が痛いけれど妙に腑に落ちる話でした。さらに、厨房での修業の場面では、自分の仕事だけに意識を向けると、むしろ何もできなくなるという現実が描かれていて、これはそのまま職場の人間関係にも置き換えられると思います。自分の役割の外側に意識を伸ばすと、ようやく全体が見えるという感覚です。 もう一つ、個人でがんばっている人ほど響くのが、米田さんが開業当初に経験した「誰も来ない夜でもやることは山ほどある」というくだりでした。結果が出ていないときほど、手を動かし続けられるかどうかが問われる。努力が報われる保証なんてないけれど、手を止めたら本当に何も起きなくなる。その現実を真正面から描いているからこそ、読んだあとに小さく前へ進む力をもらえます。 自分のペースで悩みながら働いている人、特に「自分のやり方はこれでいいのか」と何度も立ち止まってしまうタイプの人には、じわっと効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

開店から1年5ヶ月の史上最速で、ミシュラン三つ星を獲得したシェフがいる。大卒で企業に勤めた後、料理学校に通い、26歳で仏料理店の門を叩いた遅まきのスタート。しかし塩1粒、0.1度にこだわる圧倒的情熱で、修業時代から現在に至るまで不可能の壁を打ち破ってきた。心を揺さぶる世界最高峰の料理に挑み続けるシェフ・米田肇のドキュメント。
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