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燃えよ剣(下)

燃えよ剣(下)

司馬遼太郎

文藝春秋 / 2020-04-06

累計読者数21
平均ハイライト数 12.1件/人
推定読了時間 約12時間38分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%

この本について

仕事でも人生でも、「これをやるのが正しいのか」「流れに逆らってないか」と迷うことってありますよね。とくに周りの空気や“時勢”みたいなものが強いと、自分の判断が急に心もとなくなる。私もよくそこで立ち止まります。 『燃えよ剣(下)』を読むと、その迷いが少し整理されます。土方歳三や近藤勇の言葉には、勝ち負けよりも「自分は何を美しいと思うのか」という基準で動く人間の姿が描かれていて、そこが読者に刺さっているところだと思うんです。政治感覚のズレや、気運に飲まれることへの距離感、そして“もって生まれた性分で精いっぱい生きるほかない”という諦観のような覚悟。自分も日々の判断をするときに、このあたりの視点にけっこう救われました。たとえば周囲の勢いに焦るとき、「人物の価なんて気運が静まれば通常に戻る」という一節は、いろんな場面で効きます。 また、この本は土方のストイックさをただ美化するんじゃなく、彼の偏りや歪みまで含めて描いているから、変に勇気づけられるというより、「自分の性分ってこういうものだよな」と腹に落ちる感覚があるんですよね。何かを選ぶときに万能解はないけれど、基準をひとつ持つだけで立ち位置が決まる。私はそこがこの下巻のいちばんの読みどころだと思っています。 自分の判断軸を持ちたいけれど、声の大きい意見に揺さぶられやすい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。 俺は今日から武士になる——。 佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。 武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、 幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。 京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。 副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、 池田屋事件などで、世にその名を轟かせていく——。 しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。 土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。 稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。 〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉 司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。 ※本書は、一九九八年九月に刊行されたノベルス判の新装版です。
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