
目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
國分功一郎
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star総合評価 76/100
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この本について
仕事でも生活でも、つい「目的に向かって正しく動けているか」を気にしすぎて、息が詰まることがあります。必要か不要かで物事を判断して、余白みたいなものを自分でつぶしてしまう感じ。僕もコロナの時期にその癖が一気に強まってしまい、何をしても“意味づけ”ばかり考えてしんどくなりました。 この本が効いたのは、目的という概念そのものをいったん疑う視点をくれたところです。目的は手段を正当化してしまう構造を持っている、というアレントの指摘を起点に、「必要」「不要」「効率」みたいな軸に飲み込まれた社会の動きを丁寧にほどいていく。遠くにあるぼんやりした関心事を抱えつつ、目の前の小さな課題をこなすことで育つものもある、という視点にも救われました。目的からはみ出した部分をちゃんと味わうことが、人間の自由につながるという話も、実感として腑に落ちます。 意味づけしないと不安になってしまう人や、必要・不要の線引きに疲れてきた人には静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
自由は目的に抵抗する。そこに人間の自由がある――。コロナ危機における違和感の正体に迫り、哲学の魅力と役割を問う革新的論考!
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