ヨムナビ
はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書)

はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書)

國分功一郎

講談社 / 2020-11-18

累計読者数58
平均ハイライト数 22.1件/人
推定読了時間 約2時間1分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 30%

この本について

「自分はもっとできるはずなのに噛み合わない」とか、「他人を見て落ち込むけれど、じゃあどうすればいいのか分からない」というモヤモヤ、僕もよく抱えています。頑張り方を変えるのか、考え方を変えるのか、それとも休めばいいのか…正解が見えないまま動けなくなることがあるんですよね。 『はじめてのスピノザ』は、その停滞を一気に解決してくれるタイプの本ではありません。でも、自分の中の基準が固まってしまっているせいで苦しくなっていたんだな、と気づかせてくれる瞬間がいくつもありました。たとえば「完全/不完全という評価は、人間側の一般的観念にすぎない」という話は、他人と自分を比較して勝手に落ち込んでいた時の視界をすっと広げてくれます。あるいは「自分にとって善いものとは、活動能力を増やす組み合わせ」という視点は、合わない環境や人を無理に肯定しなくていい理由を具体的に示してくれます。 そして個人的に刺さったのは「倫理は実験だ」という姿勢です。刺激にどう反応できるかで私たちの力は変わる。だから自分に合うものかどうかは、試してみないと分からない。こう言われると、人生の調整ってもっと柔らかくやっていいんだなと思えます。 他人と比べて消耗しがちな人、自分のペースが分からなくなっている人には、静かに効く本だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

國分功一郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

私たちはまだ、「自由」を知らない――。 覆される常識の先に、ありえたかもしれないもうひとつの世界が浮かび上がる。 気鋭の哲学者による、心揺さぶる倫理学(エチカ)入門。 ★現代人の「思考のOS」を書き換えるスピノザ哲学のエッセンス★ □すべての個体はそれぞれに完全である。 □善悪は物事の組み合わせで決まる。 □「力」こそ物の本質である。 □自殺や拒食の原因は人の内側にはない。 □一人ひとりの自由が社会の安定につながる。 □必然性に従うことこそ自由である。 □自由な意志など存在しない。 □意志は行為を一元的に決定しない。 □真理の外側に真理の基準はない。 □新しい主体のあり方が真理の真理性を支える。 *「NHK 100分de名著」『スピノザ エチカ』に新章を加えた増補改訂版* [目次] はじめに 1. 組み合わせとしての善悪 1)スピノザとは誰か 2)哲学する自由 3)神即自然 4)『エチカ』はどんな本か 5)組み合わせとしての善悪 6)善悪と感情 2. コナトゥスと本質 1)コナトゥスこそ物の本質 2)変状する力 3)多くの仕方で刺激されうる状態になること 4)コナトゥスと「死」の問題 5)万物は神の様態 6)神は無限に多くの属性から成る 7)コナトゥスと社会の安定 3. 自由へのエチカ 1)「自由」とは何か 2)自由の度合いを高める倫理学 3)自由な意志など存在しない 4)行為は多元的に決定されている 5)現代社会にはびこる意志への信仰 4. 真理の獲得と主体の変容 1)スピノザ哲学は「もうひとつの近代」を示す 2)真理は真理自身の基準である 3)真理と向き合う 4)物を知り、自分を知り、自分が変わる 5)主体の変容と真理の獲得 6)AIアルゴリズムと人間の知性 5. 神の存在証明と精錬の道 1)懐疑の病と治癒の物語 2)真理への精錬の道 3)精錬の道は自ら歩まねばならない 4)対話相手としてのスピノザとデカルト おわりに
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要