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来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

國分功一郎

幻冬舎

累計読者数6
平均ハイライト数 16.8件/人
推定読了時間 約2時間37分
star総合評価 55/100
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この本について

行政が何をどう決めているのか、気づけば自分にはほとんど手が届かないまま話が進んでいる。地元の道路計画ですら「気づいたら決まっていた」みたいな場面、けっこうありますよね。民主主義って言われてるのに、どこが自分の声の届く範囲なのか分からないまま生活だけが続いていく。この本を読んだ人が抜き出していた部分を見ると、まさにそのモヤモヤに引っかかっている感じがしました。 國分さんが描くのは、議会制民主主義を否定したり理想論を掲げる話ではなく、実際の政治の決まり方がどうなっているのかを丁寧に開いていく作業です。行政がどれだけ多くのことを実質的に決めているのか、そして住民がその過程に入り込める制度がどれほど乏しいのか。それを理解すると、「仕組みがこうだから自分の声が届かないのか」と視点が変わっていく。住民投票やワークショップの話も、遠い概念ではなく、具体的にどこを改善すれば参加の余地が生まれるのかが見えてきます。 読みながら、自分が暮らす場所に対して「口を出せない」のではなく、「出すための通路が用意されていないだけ」なのかもしれないと思えてきました。制度を増やすという発想はすぐに世界を変えたりしないけれど、自分の立ち位置を少しだけ現実的に理解できるようになる。この変化が大きいです。 身近な政治のしくみに違和感がある人ほど、静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

役所が決めたらそれで決定。こんな社会がなぜ「民主主義」なのか? 2013年5月、東京都初の住民直接請求による住民投票が、小平市で行われた。結果は投票率が50%に達しなかったため不成立。半世紀も前に作られた道路計画を見直してほしいという住民の声が、行政に届かない。そこには、近代政治哲学の単純にして重大な欠陥がひそんでいた。日本中から熱い関心が集まった小平市都道328号線問題。「この問題に応えられなければ、自分がやっている学問は嘘だ」と住民運動に飛び込んだ哲学者が、実践と深い思索をとおして描き出す、新しい社会の構想。
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