ヨムナビ
スピノザの世界 (講談社現代新書)

スピノザの世界 (講談社現代新書)

上野修

講談社 / 2005-04-20

累計読者数7
平均ハイライト数 18.9件/人
推定読了時間 約2時間37分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

最近、何かあるたびに「自分に足りないところばかり見えてしまう」という声をよく聞きます。仕事でも人間関係でも、欠けた部分にばかり意識が向いて、現実そのものをまっすぐ見るのが難しくなる感じ、僕自身かなり覚えがあります。 『スピノザの世界』は、その視点をほんの少し横にずらしてくれる本でした。たとえば、「欠如」は実体ではなく、こちらの比較癖が作っているだけだ、という指摘。これに触れるだけで、今目の前にあるものをそのまま尊重する余地が生まれます。あるいは、起こることはどのみち必然的に起こる、という視点も、期待や恐れに巻き込まれやすい自分には意外なほど効きました。想像で未来をいじるより、事物の側から世界を見る感覚がうっすらとつかめるんです。 哲学書というより、知性のクセをほぐすための道のりを一緒に歩いてくれる本、というのが読後の印象です。抽象論を振りかざすわけでもなく、思考がどうずれていくのか、その根っこを丁寧に扱ってくれます。日常の不安や焦りが「自分の衝動と想像のズレ」から生まれていると気づくと、少しだけ呼吸が楽になります。 自分の見ている世界の“前提”ごと見直したい人に、静かに刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

上野修の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

スピノザの思想史的評価については多くのことが言われてきた。デカルト主義との関係、ユダヤ的伝統との関係。国家論におけるホッブズとの関係。初期啓蒙主義におけるスピノザの位置。ドイツ観念論とスピノザ。現代では、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ、レヴィナスといった名前がスピノザの名とともに語られる。スピノザはいたるところにいる。が、すべては微妙だ。――<本書より>
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要