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西洋哲学史 古代から中世へ (岩波新書)

西洋哲学史 古代から中世へ (岩波新書)

熊野 純彦

岩波書店 / 2006-04-20

累計読者数4
平均ハイライト数 47.8件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

最近、「自分の経験をどう読めばいいのか」がよくわからなくなる瞬間があります。日々いろいろ見たり考えたりしているのに、その背後にある筋道まではなかなか掴めない。目の前の変化に振り回されてしまう、みたいな感じです。 この本を読んでいると、昔の哲学者たちがまさに同じ場所でもがいていたことがわかります。たとえば、世界の移ろいに圧倒されながらも、その奥にかすかに通っている秩序をどうつかむのか。流れ続ける川を前に「おなじ川とは何か」と問い直したヘラクレイトスの視点は、変化のただ中で働く私たちの感覚にもそのまま響きます。また、経験と理解が一致しないことを前提にしつつ、「それでも世界のなかにロゴスは刻まれている」と示されると、いま見えていないだけで何かが働いているのかもしれないと思えてきます。 さらに、タレスやアナクシマンドロスが、神話や風景の影響を受けながらも必死に「世界のはじまり」を言葉でつかまえようとしていた姿を読むと、正解のない問いに向き合うこと自体が思考の出発点になるんだと妙に励まされます。「見えるものの背後に、見えない秩序を感じたことがある人」には特に刺さるはずです。 ものごとの裏にある筋を探したくなるとき、哲学ってこんなふうに始まったんだと静かに教えてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あらゆる思考のそもそものはじまりには哲学者そのひとの経験があり、どのような論理にもそれをつむぐ言葉がある──やわらかな叙述と魅力的な原テクストをつみかさねることを通じて、「思考する」ことそのものへと読者をいざなう新鮮な哲学史入門。哲学の祖タレスから中世までを本篇でたどる。近・現代を扱う続篇も近刊予定。
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