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マルクス 資本論の哲学 (岩波新書)

マルクス 資本論の哲学 (岩波新書)

熊野 純彦

岩波書店 / 2018

累計読者数4
平均ハイライト数 9.5件/人
推定読了時間 約5時間23分
star総合評価 51/100
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この本について

仕事をしていると、「自分の時間も感情も、市場やお金の流れに合わせて振り回されている気がする」と感じる瞬間がありませんか。数字は追っているのに、そこで何が起きているのかはよく分からないまま動かされているような、あのモヤモヤです。僕も同じで、特に景気の波や組織の方針変更に右往左往していた頃、この感覚をうまく言葉にできませんでした。 熊野純彦さんの『マルクス 資本論の哲学』は、その「なぜそう感じるのか」を丁寧にほどいてくれます。資本がただのモノではなく、絶えず形を変えながら増殖しようとする“運動”そのものだという説明を読むと、自分が動かされている仕組みの輪郭が少し見えてきます。さらに、売りの局面が「命がけの跳躍」と呼ばれるほど不安定だと知ると、現場で感じるあの落ち着かなさも、個人の問題ではなく構造的な経験なんだと腑に落ちました。権利の裏側には必ず排除がある、という指摘も、普段自分が立っている立場を問い直すきっかけになります。 この本は資本主義を肯定も否定もしませんが、世界がどんな力学で回っているのかを「自分の生活にひきつけて考えたい人」にはかなり効きます。僕も読みながら、働き方やお金との距離の取り方に少しずつ調整が入った一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

もし三度目の“世界革命”が起こりうるとして、いまなおこの世界の枠組みを規定している資本制について、最も行きとどいた分析を提供しているこの書を踏まえることなしにはあり得ないだろう。マルクスの原理的な思考の深度と強度、そして「資本制が圧しつぶしてゆくちいさな者たちへの視線」に寄り添いつつ語る、本格的入門書。
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