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西洋哲学史 近代から現代へ (岩波新書)

西洋哲学史 近代から現代へ (岩波新書)

熊野 純彦

岩波書店 / 2006-09-20

累計読者数3
平均ハイライト数 38.3件/人
推定読了時間 約4時間12分
star総合評価 78/100
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この本について

ときどき、自分が考えていることの「深さ」や「限界」がよく分からなくなる瞬間があります。分かるはずなのに分からない。説明できそうでできない。そういう境界のところで立ち止まってしまう感じです。最近よく相談されるのも、この“思考の手触り”そのものへのモヤモヤでした。 熊野さんの『西洋哲学史 近代から現代へ』は、その境界の揺らぎをそのまま追いかけていく本でした。たとえば、カントが“知りうることと知りえないことの境界に立って問い続けた”という描写は、わかったような顔で世界を語れなくなっている自分には妙に腑に落ちました。ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」も、生き方が変わると見える世界と言葉の領域が変わっていく、という話として読むと、日々の実感にすっと重なります。そしてフッサールの「判断をいったん止める」視点は、目の前の世界との距離の取り方を少し変えてくれます。何かを決めつける本ではなく、経験の構造そのものを照らすタイプの本です。 自分の考え方がどこに制限されているのか知りたい人、あるいは“世界との付き合い方そのものを見直したい”という人には特に刺さると思います。迷っている最中でも読める哲学史でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

はたして、「神は死んだ」のか。言葉はどこまで「経験」を語りうるか──デカルト以降の西洋哲学は、自然科学的世界観の生成と交錯しつつ、思考の可能性と限界を見さだめながら展開してゆく。前著『西洋哲学史 古代から中世へ』に続き、テクストの集積の中に「考えること」を経験させる、新鮮な哲学史入門。
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