
近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫)
大澤真幸
講談社 / 2012-03-12
累計読者数3
平均ハイライト数 15.3件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 33/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、「自分の考えってどこから来ているんだろう」と立ち止まる瞬間があると思います。哲学書を読んでもピンとこないし、小説だけ追っていても視界が開けない。自分の言葉の根っこがどこにあるのか分からないまま、モヤモヤだけが残ること、僕もよくあります。 『近代日本思想の肖像』は、そのモヤモヤをいきなり解決するタイプの本ではないのですが、日本語で考えるとはどういうことか、文学と哲学がなぜこんなに入り組んでしまったのかを、具体的な現場から丁寧に辿ってくれます。特異なものがなぜ普遍に通じるのかという視点の転換や、文学が思想を補ってきたという歴史の読み替えは、「今の自分の思考がどこでつまずいているか」を静かに照らしてくれます。小説の役割が薄れた現代において、言葉の外側と内側をどう接続すればいいのかという問いも、読んでいて刺さるところでした。 自分の思考の癖を一度分解してみたい人、あるいは、哲学と文学の境界でずっと迷っている感覚のある人にはとても合う本だと思います。僕自身、この本のおかげで「言語の限界で感じていた居心地の悪さ」を少しだけ別の角度から見られるようになりました。
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出版社による紹介
日本の近代史においては、文学者や文芸批評家が、思想の中心的な担い手となってきた。もちろん、広く影響力をもった哲学者もいるが、近代日本思想の影響力の中心につねに文学があったのは、なぜなのか。吉本隆明、柄谷行人、三島由紀夫、丸山眞男、埴谷雄高など、文学と哲学が交錯する地点でその思想の特質を再検証する、注目の社会学者の力作論考。
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