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日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

丸山 真男

岩波書店 / 2001-01-16

累計読者数26
平均ハイライト数 19.5件/人
推定読了時間 約5時間12分
star総合評価 61/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

最近、自分の考えがどこから来ているのか分からなくなる瞬間がありませんか。新しい価値観に触れても、いつのまにか「まあ日本だからこうなるよな」と曖昧に済ませてしまう感じ。過去と現在のあいだに、ちゃんとしたつながりが見えないまま立ち止まってしまうあのモヤモヤに、僕自身ずっと悩んでいました。 丸山真男の『日本の思想』は、その曖昧さの正体を歴史の流れの中で丁寧に照らしてくれます。たとえば、日本では異質な思想が本気でぶつかる前に「まあ共存できるよね」と接合してしまう癖があること。あるいは、新しい概念を素早く取り入れるのに、その背景や文脈を自分たちの側から検証しないまま「分かった気」になってしまうこと。抜粋に多く保存されていた部分から、読者のみなさんもこの“未整理のまま抱え込んでしまう感じ”に強く反応しているように思います。 この本は、答えをくれるというより、自分が立っている場所に輪郭を与えてくれる一冊です。過去が突然「思い出」のように噴き出す現象も、議論が蓄積されないまま立ち消えていく日本特有の流れも、仕組みとして見えてくると、自分の思考のクセにも気づきやすくなります。何を信じるかより先に、「なぜその考えにたどり着くのか」を捉え直したい人に刺さると思います。 歴史や思想に詳しくなくても大丈夫で、むしろ自分の思考の位置づけに不安がある人ほど効く本です。僕自身、この視点を知ってから、新しい知識を受け取る時に立ち止まれるようになりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「である」ことと「する」こと、「タコツボ型」と「ササラ型」、「実感信仰」と「理論信仰」など、卓抜な概念が多くの人を魅了してきた岩波新書『日本の思想』には、「戦後民主主義の思想家」という既成の丸山像を揺るがす力が秘められている。日本の伝統から積極的な価値を引き出そうとした丸山「開国論」を参照系としつつ、丸山真男の果たしえなかった企図を今日において引き継ぐ力作評論。
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