
沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)
内田樹
マガジンハウス / 2025-03-27
累計読者数5
平均ハイライト数 42.2件/人
推定読了時間 約2時間7分
star総合評価 74/100
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この本について
政治のニュースを見るたびに、判断基準が揺れるというか、「自分は何を根拠に選んでいるんだろう」とふと立ち止まる瞬間ってありませんか。情報は多いのに、考えれば考えるほど足元がぐらつく感じ。僕も同じで、選挙のたびに「これでいいのか」とモヤモヤしていました。 内田樹さんの『沈む祖国を救うには』は、そのモヤモヤに真正面から向き合う本です。ただ正解を示すわけではなく、「そもそも政治的判断ってどう成り立つのか」とか、「なぜ自分の判断が揺れるのか」を丁寧に言語化してくれる。例えば、多くの人が共感ベースで投票してしまう構造や、テクノロジーや市場の論理に追い立てられた結果として“何のために変わるのか”という根本を見失っている現実。そのあたりを淡々と書いているのですが、不思議と気持ちが静かに整理されていきます。 もう一つ大きかったのは、国の未来を語る時に「哲学」が欠けているという指摘です。人口減や格差のような重いテーマを扱いながらも、著者は悲観に流されず、「だからこそ視野を広げて考えた方がいい」と言ってくれる。その距離感がちょうどよくて、読み終えたあとには、日々のニュースに飲まれすぎず、一歩引いて考える余裕が生まれました。 政治に対して「怒りよりも疲れが勝ってきた人」には特に刺さると思います。自分の判断の軸をつくり直したい時にそっと効いてくる一冊でした。
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出版社による紹介
物価上昇にステルス増税、政財界の癒着、そしてマスメディアの機能不全…… 激動の国際社会の中で、沈みゆく「祖国」に未来はあるか!? ウチダ流「救国論」最新刊!! ここ数年で、加速度的に「冷たい国」になってしまった日本。 混迷を極める永田町、拡大する経済格差、税の不均衡、レベルが落ちた教育界など問題が山積となっている。 また、アメリカの新大統領がトランプに決まり、国際情勢も先行きが不安定である。 生活苦しい国民に手を差し伸べることのない冷たい国で、生き抜いていくためにはどうしたらいいのか……。 この「沈みゆく国」で、どう自分らしく生きるかを模索する一冊!
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