
学力喪失 認知科学による回復への道筋 (岩波新書)
今井 むつみ
岩波書店 / 2024-09-24
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star総合評価 82/100
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この本について
勉強しているはずなのに、知らないうちに「意味がわからないまま進んでいたんだな」と気づく瞬間ってありますよね。大人になってからも、仕事で新しい概念に触れたときに同じ感覚がよみがえることがあって、僕はずっとその正体がつかめずにいました。 この本を読んで腑に落ちたのは、つまずきの多くは知識の量ではなく、「記号がちゃんと自分の中に接地していないこと」や「誤ったスキーマを抱えたまま進んでしまうこと」から生まれる、という視点でした。たとえば、分数や文章題で子どもが迷子になる理由が、単なる努力不足ではなく、そもそも“どんな世界を見ているか”の違いにある、と説明されると、大人である自分にもそのまま返ってくる感じがします。 また、「生きた知識」が立ち上がる過程を認知科学の言葉で追いかけることで、努力の方向をどう修正すればいいかが見えてきます。すぐ覚えるより、仮説を立てて失敗するほうが深い記憶になる理由や、システム1とシステム2の乗り換えがそんなに簡単ではない理由がわかると、焦りが少し和らぎます。 学び直しにモヤモヤしている大人や、子どもの勉強につい「なんでわからないんだろう」と悩んでしまう人に特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
子どもたちが本来の「学ぶ力」を学校で発揮できないのはなぜか。躓きの原因を認知科学の知見から解明し、回復への希望をひらく。
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