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翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫)

翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫)

永井均

筑摩書房 / 2007-08

累計読者数4
平均ハイライト数 26.8件/人
推定読了時間 約5時間38分
star総合評価 71/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 59%

この本について

ふつうに生活しているだけなのに、たまたま起こった出来事の意味を深読みして疲れたり、逆に「こんな世界で何を信じればいいんだろう」と足元がぐらつく瞬間ってありませんか。考えすぎだとわかっていても、モヤモヤは勝手に湧いてきますよね。僕もそうで、仕事でも日常でも説明できない違和感にずっと引っ張られ続けています。 永井均『翔太と猫のインサイトの夏休み』は、そのぐらつきそのものを扱う本です。偶然には意味がないのに「意味のなさにこそ意味がある」と言われるような、あの一瞬の感覚をそのまま言葉にしてくれる。世界がほんとうにあるのか、僕らはそもそも何を知れるのか、といった大きな問題を、小難しい理論としてではなく、自分の体験として考え直すきっかけになります。懐疑に引きずられてしまうとき、そもそもその質問自体がずれている可能性を示してくれるところも、この本の強みだと思います。 読み終えると、世界を「信じ込む」でも「疑い続ける」でもなく、自分が立っている場所をやっとまともに見られるようになる感覚があります。哲学を武器にしたいわけじゃなくて、ただこの世界で生きていく足場を少しだけしっかりさせたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

哲学とは何よりもまず、好奇心と探究心に満ちた子どもの遊び場だ―。中学生の翔太と猫のインサイトが、「いまが夢じゃないって証拠は?」「心があるって、どういうこと?」「たくさんの人がいる中で、ある一人だけが『ぼく』なのはなぜ?」「死ぬって、どういうこと?」といった問いをめぐり対話する。「私」が存在することの奇跡性のほか、実在論や可能世界、正義原理、言語ゲームなど哲学の諸問題を取り上げ、自分の頭で考え抜くよういざなう。予備知識のいらない、「子ども」のための哲学入門。
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