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オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ (角川文庫)

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ (角川文庫)

森 達也

KADOKAWA / 2016-06-18

累計読者数5
平均ハイライト数 7.4件/人
推定読了時間 約4時間40分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%

この本について

ふだんは科学で説明できることを中心に考えているつもりでも、妙にうまくいった日や、たまたま重なった出来事に「これって何なんだろう」と立ち止まることがあります。信じたい気持ちと、疑う気持ち。どちらにも寄り切れず、結局うまく言語化できないまま飲み込んでしまう。そういうモヤモヤって、意外と長く残るんですよね。 森達也さんの『オカルト』は、その宙ぶらりんな感覚にちょっとした呼吸スペースを作ってくれます。超常現象を肯定するでも否定するでもなく、「人はなぜこう解釈するのか」「どこで思考が揺れやすいのか」を静かに見つめていくスタンスが、とにかく心地いい。例えば、実験が“人間の行為”である以上コンディションや関係性が影響することは当然なのに、超能力だけは曖昧さが許されないという指摘は、科学と人間のあいだにある溝を丁寧に照らしてくれます。また、人は聞いた話を自分の規範に合わせて勝手に加工してしまうという「新耳袋」の編集方針の話も、自分の思考がどれだけ枠に縛られているかを自覚させてくれます。マクドナルドの椅子の例のように、「自分で選んでいるつもり」の危うさも妙に刺さるはず。 これはオカルトそのものに興味がある人より、「自分の認知や思い込みをもう少し丁寧に扱いたい人」に向いている本だと思います。信じる・信じないの二択ではなく、その間にある揺れまで含めて人間なんだよな、と少しだけ肩の力が抜けました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

それは科学か?インチキか?本当のオカルト(隠されたもの)か?なぜ人はほとんどが嘘だと思いながら、この世界から目をそらさずに来たのか。否定しつつも惹かれてしまう「オカルト」。その境界をたどる。
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