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桶川ストーカー殺人事件―遺言―(新潮文庫)

桶川ストーカー殺人事件―遺言―(新潮文庫)

清水潔

累計読者数10
平均ハイライト数 5.2件/人
推定読了時間 約8時間22分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 56%

この本について

警察やメディアの報道を見ていて、「これって本当に事実なんだろうか?」と胸の奥がざわつくこと、けっこうあると思います。自分では確かめようがないからこそ、違和感だけが残って、そのまま流してしまうしかない場面ってありますよね。僕も同じで、何か大きな仕組みの外側に置かれているような無力感を抱えることが多いです。 『桶川ストーカー殺人事件―遺言―』は、その違和感を放置しないための視点をくれる本でした。警察が「菓子折り」を証拠扱いしてしまうような、ずれた論理の内側を具体的に見せてくれるし、記者クラブという構造がどうやって情報をねじ曲げていくのかも、生々しい描写で理解できます。さらに、被害者側が語れない時に何が起きるのか、加害者不在の取材がどう偏っていくのかまで踏み込んでいて、「報道された事実」と「起きていた現実」の距離を痛いほど感じました。 怖い事件の本というより、社会の当たり前に見える部分を一度立ち止まって見直すための手がかりに近いです。表面的な情報に振り回されてしまう自分に、少しだけ抗う術をくれるというか。事実を知るというより、「どう見れば誤魔化されずに済むのか」を学ぶ読書でした。 特に、報道や世の中の仕組みを鵜呑みにしたくない人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた...。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。
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