
さよなら、俺たち
清田隆之
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この本について
人と話していて、「あれ、なんでこんなにうまく距離が取れないんだろう」と思う瞬間ってありませんか。助けたいつもりが相手の時間を奪ってしまったり、逆に自分が相談する側になった途端、相手の言葉に妙な上下関係を感じてしまったり。自分の中の“男性らしさ”みたいなものが、気づかないうちに態度や判断に染み出しているのを自覚すると、ちょっと胃が重くなるような気がします。 『さよなら、俺たち』は、そういうモヤモヤを、外側から正すというより「自分の中に何が埋め込まれているのか」を丁寧に見せてくれる本でした。相談を受ける側に生まれる“権力”、家事を合理化したくなる癖、性欲と寂しさがごっちゃになっている感覚……どれも派手な主張ではなく、小さな日常の手触りとして描かれていて、「ああ、自分にも思い当たる…」と何度も足が止まります。特に、お茶をしながらの会話で満たされる気持ちの描写は、これまで“性欲”の一部だと思っていたものの正体がひっくり返るようで、読んでいて静かに背筋が伸びました。 この本は、男性を一方的に責めるものではなく、むしろ「気づかないまま引きずってきた文化」を一緒に解体していく感覚に近いです。自分の思考の癖がどこから来ているのか知りたい人や、対人関係で“なぜか同じミスを繰り返す”と感じている人には、かなり刺さると思います。読んだあと、身の回りの会話や態度の意味が少しだけ違って見えてくるはずです。
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出版社による紹介
失恋、家事、マンスプレイニング、コロナ離婚...様々なテーマに根づく男性問題を掘り下げる、著者初の本格的ジェンダー・エッセイ集。
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