
「非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書)
西井開
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この本について
人と話している時、ちょっとした冗談で自分だけ刺さることがあったり、昔言われた言葉がずっと尾を引いていたり。「まあ笑って受け流すのが大人だよな」と思いつつ、内側ではずっとざわついている……そんな感覚、けっこう共有されるものなんじゃないかと思います。 この本を読んで一番助かったのは、「自分の弱さ」だと思っていたところに、ちゃんと社会的な構造があったと知れたことでした。からかいに抗議できないのは根性がないからじゃなく、関係を失う恐怖が働いていたという指摘。貼られたラベルを自分で引き受けてしまう過程があるという説明。どれも自分の身に覚えがあるからこそ、読む手が止まりませんでした。 さらに、恋人さえできれば全部挽回できる、みたいな発想がなぜ生まれるのかも丁寧に言語化されていて、「ああ、これは自分だけの妄想じゃなかったんだ」と少し肩の力が抜けました。恋愛に逃げる/逃げないの話ではなく、そう考えざるを得ない背景に目を向けてくれるのがありがたいところです。 自分の「普通」とか「男らしさ」に振り回されてしんどくなっている人には、かなり静かに効く本だと思います。自分の悩みが少し外側に置かれて、呼吸しやすくなる感じがありました。
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出版社による紹介
女性から好意を向けられない、恋人ができないなど多くの男性を苦悩させる非モテ問題。だが本当に僕らはモテないから苦しいのか?
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