
男がつらい! - 資本主義社会の「弱者男性」論 - (ワニブックスPLUS新書)
杉田 俊介
ワニブックス / 2022-10-11
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推定読了時間 約2時間6分
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この本について
自分のつらさを言葉にしようとしても、どこか空回りする感じがありませんか。収入や見た目、コミュ力、心の状態、パートナーシップ…どれか一つではなく、いろんな要素が絡んだ“説明しづらいしんどさ”だけが積もっていく。しかも「男なら大丈夫でしょ」という空気が残っていて、弱音を出す先も見当たらないまま日々を回している人は多いと思います。 この本は、そうした曖昧なモヤモヤを個人の性格ではなく、社会の仕組みから説明してくれます。弱さや生きづらさを「努力不足」と片付けないところが救いで、読みながら自分の位置を少し俯瞰できるようになる感覚がありました。たとえば、男性側の孤独や承認欲求の背景には戦後にできた制度や役割分業が影響していること、そして同時に女性側の不平等が依然として重くのしかかっていること。その両方を丁寧に扱うので、対立ではなく「どうしてこんな風になっているのか」を落ち着いて考えられます。 また、著者は特権を取り戻す話には向かわず、他者を線引きして優劣をつける発想から距離を置こうとします。異性からの承認を軸にしない、自分たちで自分たちを肯定するための視点が見えるのも、この本の現実的な価値だと思います。 自分のつらさを何に結びつければいいのか分からない人、そして「男らしさ」と距離を置きたいのに言語化できていない人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
冴えない、裕福でもない、特別な才能もない 平凡な人生を幸福に生きていく―― 男たちの新しい生き方のモデルを提示する意欲作 “男らしさの呪縛”から解放されよう! 現在の男性たちには、案外、低く鈍く冴えない人生を幸福に生きていくというモデルがあまりないのではないか? 極端にマッチョな「男らしさ」だったり、家父長制度的な意味での父親像だったり、自己啓発的に勝ち抜けるような男性像だったり、 リベラルでスマートすぎる男性像だったり…… そのような「男」の人生のモデルはあるけれども、それ以外にもいろんな選択肢や「物語」があってもいい。 「ぼくたちもだらだら、まったり楽しんでいい!」 【内容[一部]】 ●多数派男性の中の「弱者」たち ●「男性特権」が糾弾される ●男性たちはなぜ不幸なのか ●被害者意識のダークサイドに堕ちないために ●統計にみる日本の男女格差 ●男たちのタテマエ、ホンネ、本心 ●「すみっコ」としてのおじさんたち ●男たちにもセルフケアが必要だ など 【著者プロフィール】 杉田俊介(すぎた・しゅんすけ) 1975年生まれ。批評家。 自らのフリーター経験をもとに『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)を刊行するなど、ロスジェネ論壇に関わった。 ほかの著書に、『非モテの品格――男にとって「弱さ」とは何か』(集英社)、『宮崎駿論』(NHK出版)など。 「対抗言論」編集委員、「すばるクリティーク賞」選考委員も務める。
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