
男子劣化社会
フィリップ・ジンバルドー、ニキータ・クーロン、高月園子
晶文社 / 20170710
累計読者数3
平均ハイライト数 25.7件/人
推定読了時間 約6時間50分
star総合評価 66/100
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この本について
最近、「自分の頑張りとは関係ないところで男の生きづらさが決まっている気がする」とか、「個人の努力だけではどうにもならない場面が増えてるよな…」と感じることが多いかもしれません。僕もずっとそこにモヤモヤしていて、この本を読んだときにようやく視点が整理された感覚がありました。 『男子劣化社会』は、男の問題を「意識が低い」とか「根性が足りない」といった話に還元せず、システムそのものや家庭環境、デジタル刺激の扱い方など、もう少し手触りのある要因に光を当てています。特に、腐った林檎ではなく「樽そのものを見るべきだ」という指摘や、ポルノ・ゲーム・ストレス耐性と社会性がどんなふうにつながっているのかという説明は、僕にとってかなり腑に落ちるものでした。あと、男女どちらかを悪者にせず、両側に目を向けようとしている姿勢も貴重です。 これは「自分の周りの若い男性がなぜ元気をなくしているのか理解したい人」や、「息子との距離感に悩む親」「自分自身が受け身の気晴らしに流されがちな男性」に刺さる本だと思います。読み終えるころには、個人のせいにしすぎていた部分や、逆に環境の調整で変えられる余白に気づけるはずです。
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出版社による紹介
ゲーム中毒、引きこもり、ニート……いまや記録的な数の男たちが、社会からはじかれている。学業では女子に敵わず、女性との付き合いや性関係でしくじり、正規の職に就くことができない。世界的な不況や、社会構造の変化、そしてネットの普及が、彼らをより窮地に追い込み、ゲームやネットポルノの中に縛り付けている。
本書は、行動心理学、社会学、生理学の成果などを駆使しながら、今、若者たち、特に男性にどんな変化が起きているのかを検証。さらその原因が解明していく。社会の変化によって、「男らしさ」や「男の役割」も変更を迫られている。
先進国共通の男子の問題に、解決策はあるのか?
目次
はじめに―漂流
Ⅰ 症状
1 教育に幻滅
2 労働力からの脱落
3 度を越えた男らしさ――ソーシャル・インテンシティ・シンドローム(SIS)
4 ゲームのしすぎ――自室で宇宙を制覇
5 超肥満
6 ポルノの見すぎ――オンデマンドのオーガズム
7 薬物療法や違法ドラッグに頼りすぎ
Ⅱ 原因
8 船頭のいない家族――父親不在
9 問題だらけの学校
10 環境の変化
11 テクノロジーの魔法と興奮依存症
12 膨れあがる自己愛――権利vs現実
13 女性の隆盛?
14 家父長制神話
15 経済の沈滞
Ⅲ 解決法
16 政府ができること
17 学校ができること
18 両親にできること
19 男たちにできること
20 女性にできること
21 メディアにできること
結論
訳者あとがき
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