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こわいもの知らずの病理学講義

こわいもの知らずの病理学講義

仲野徹

晶文社 / 20170919

累計読者数15
平均ハイライト数 6.2件/人
推定読了時間 約7時間28分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 38%

この本について

医療の話って、知りたい気持ちはあるのに、専門用語の壁でそっと本を閉じてしまうことが多いですよね。自分も「細胞が傷むって、結局どういうことなんだっけ…」みたいな疑問を抱えたまま放置していました。でも、この本を読むと、その曖昧さが少しずつほぐれていきます。難しい内容なのに、なぜか日常の感覚につながる説明が続くんです。 たとえば膿の正体が、細菌と白血球と壊死した組織がどろどろに融け合ったものだと知ると、単なる「汚いもの」ではなく、体が戦った結果だと腹落ちするし、蚊に刺された痒みがヒスタミンによる浮腫だと分かるだけで、あのイライラがどこか客観視できる。アポトーシスのように「死ぬことも仕事のひとつ」という細胞の営みを知ると、体の中で起きていることをストーリーとして理解できるようになります。 そして意外と心に残るのが、病理学者や医療の歴史に携わった人たちのエピソードです。功績も失敗も、人間くささも全部ひっくるめて紹介されるので、「医学ってこんな試行錯誤の上に成り立ってるんだ」と妙に安心します。人の体の仕組みだけでなく、そこに関わってきた人たちのリアルまで見えるのがこの本の面白さです。 自分と同じように、体のことをなんとなく理解したいけど専門書は重い…そんな人にはぴったりの一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。書評サイト「HONZ」でもおなじみ、大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。脱線に次ぐ脱線。しょもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、知的エンターテインメント。

目次

序 章 病理学ってなに? 第1章 負けるな!細胞たち──細胞の損傷、適応、死 第2章 さらさらと流れよ血液──血行動態の異常、貧血、血栓症、ショック インターミッション 分子生物学の基礎知識+α 第3章 「病の皇帝」がん 総論編──その成り立ち 第4章 「病の皇帝」がん 各論編──さまざまな進化の形
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