
順列都市〔上〕
グレッグ イーガン、山岸 真
累計読者数4
平均ハイライト数 6.5件/人
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 20%
この本について
日々、自分の判断や感情ってどこまで“自分”と言えるんだろう、とぼんやり考えてしまうことがあります。仕事で複数のタスクを切り替えていると、どれが本音で、どれが条件反射なのか曖昧になってくる。そんなときに『順列都市〔上〕』を読むと、思考の土台そのものを揺さぶられる感じがあります。 この本が効いてくるのは、自分の“主観”を当たり前のものとして扱えなくなった瞬間です。読者が抜粋していた、意識が地球規模に分散して計算される場面は、時間や身体が「ひと続きである」という前提をいったん手放すきっかけになるし、〈コピー〉が一瞬だけ走らされ、継ぎ合わせた記憶で人格を保っている描写は、記憶や経験の“量”より“連結の仕方”のほうが重要なのかもしれない、という視点をくれます。さらに、台風の予測すら初期条件で大きく変わるという話が挟まることで、「未来を正確に読む」ことへの執着が少しほぐれていく。世界はそんなに滑らかじゃない、と認められる感覚があります。 ぼく自身、効率や再現性を求めすぎて視野が固まっていたとき、この本の“ざらついた”思考実験に救われました。やや極端な設定ばかりですが、その極端さに触れることで、現実の判断がむしろ落ち着く。そんな読書体験です。 自分の思考の輪郭が最近ぼやけている気がする人に、とくに刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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