
新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで (ブルーバックス)
審良静男、黒崎知博
講談社 / 2014-12-20
この本について
仕事で疲れて帰ってきたときに、よくわからない不調が続いたり、原因の見えない炎症に悩まされたりすると、「結局、体の中で何が起きてるんだろう」とモヤッとしますよね。ネットの断片的な情報では腑に落ちないし、専門書は難しすぎる。自分も同じところでずっと立ち止まっていました。 この本は、免疫を“いい話”として盛らずに、実際に体の中でどういうやりとりが起きているかを淡々と描いてくれるところが助かりました。たとえば、炎症が「食細胞が仲間を呼び寄せて応援に駆けつける」状態だと知ると、単なる悪者ではなく、体が状況を収拾しようとしているプロセスに思えてきます。また、好中球やマクロファージ、樹状細胞がそれぞれ違う役割をもっていて、誰が抗原を提示するのか、どのタイミングで抗体の種類が切り替わるのかといった具体的な流れがつながると、「免疫」は謎の黒箱ではなく、見通しのある仕組みに変わっていきます。ノックアウトマウスの話のように、「何が起きているかわからなかった症状の裏に、自然炎症が隠れている可能性がある」という視点を持てたのも個人的には大きかったです。 専門用語は多いのに、不思議と読み進められるのは、細胞たちの行動が“現場の描写”として書かれているからだと思います。自分の体で今起きていることを、頭ではなくイメージとして理解したい人に向いている本です。医学の知識を深めたいというより、「自分の不調や炎症を、少しでも納得して受け止めたい」というタイプに刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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