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CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見 (文春e-book)

CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見 (文春e-book)

ジェニファー・ダウドナ、サミュエル・スターンバーグ、櫻井祐子・訳、須田桃子・解説

文藝春秋 / 2021-10-06

累計読者数5
平均ハイライト数 10件/人
推定読了時間 約5時間17分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%

この本について

研究のニュースを見ても、自分の生活とどうつながるのかよく分からないままモヤっとすることがあります。便利になるのは分かるけど、どこまで踏み込んでいい技術なのか、逆にどこで線を引くべきなのか。そのあたりの判断がずっと曖昧なまま動いている感じがして、置いていかれるような感覚があるんですよね。 この本は、最先端の遺伝子編集技術を「すごい発明です!」と持ち上げるわけではなく、細菌の免疫システムから始まる地道な研究の積み重ねと、そこに向き合う人間の迷いや議論が、そのまま描かれています。読んでいると、技術そのものよりも「どう向き合うか」のほうがずっと難しいということが分かってきます。患者さんの人生や多様性への配慮、治療と生殖細胞の編集を分けて考える人たちのスタンスなど、科学の周りにある現実的な判断のプロセスが具体的に見えるのがありがたいところでした。 また、この本は“人間の遺伝子はバグだらけのプログラムではない”という視点を何度も思い出させてくれます。技術がどれだけ進んでも、何を変えるべきで、何を変えないまま受け止めるべきなのか。その境界を他人任せにせず、自分でも考えてみようと思える読後感があります。 科学ニュースのスピードに置いていかれている気がする人や、倫理の話になると途端に不安になる人には、とても静かに効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ノーベル化学賞受賞の科学者、唯一の手記 ゲノム情報を意のままに編集できる「CRISPR-Cas9」。 人類は種の進化さえ操るに至った。科学者自ら問う、科学の責任とは。 「君の技術を説明してほしい」 ヒトラーは私にこうたずねた。その顔は豚である。 ——恐怖にかられて目が覚める 。 ヒトゲノムを構成する32億文字のなかから、たった一文字の誤りを探し出し、修正するという離れ業ができる、その技術CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)。2012年にその画期的遺伝子編集技術を「サイエンス」誌に発表したジェニファー・ダウドナ博士は、またたく間に自分の開発した技術が、遺伝病の治療のみならず、マンモスを含む絶滅動物の復活プロジェクト、農作物の改良など燎原の火のように使われていく様におののく。 豚の内臓を「ヒト化」し、臓器移植するための実験も行なわれた。 人間は自らの種の遺伝子までも「編集」し、進化を操るところまで行ってしまうのか? 解説・須田桃子(毎日新聞科学環境部記者) ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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