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ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー

ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー

NHK「ゲノム編集」取材班

NHK出版 / 2016-07-27

累計読者数6
平均ハイライト数 18.7件/人
推定読了時間 約2時間56分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも日常でも「技術の話になると急に霧がかかった感じになる」ということがよくあります。特に生命科学まわりは、倫理とか専門用語とかが一気に押し寄せてきて、理解したい気持ちはあるのに距離ができてしまう。自分もずっとそのタイプでした。 この本を読んで少し呼吸がしやすくなったのは、ゲノム編集を“魔法みたいな技術”としてではなく、現場で何が起きているのかを静かに追っていく構成だからだと思います。例えば、HIV治療のように本人の細胞だけを編集するケースと、次世代に影響が及ぶ受精卵の編集はまったく別物だとわかると、議論の線引きが急に見えてくる瞬間がありました。また、iPS細胞の段階で遺伝子の異常を修復して筋肉や血液をつくり直す研究が、すでに「アイデア」ではなく手を動かしている段階まで来ていることにも驚かされます。さらに、がん細胞のどの遺伝子が薬の効きやすさに関わるのかを一つずつ調べられるようになったことで、治療の作り方そのものが変わりつつあるという視点も、自分の中のもやもやをほどいてくれました。 技術の光と影を声高に語るというより、「社会のスピードが追いつけているのか」という問いが静かに流れている本です。最先端の研究を“遠い世界の話”として聞き流したくない人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

生物の設計図、遺伝子。そこに書き込まれたすべての遺伝情報が、ゲノムだ。 この驚異のテクノロジーは、ゲノムを“編集”することで、遺伝子を、そして生物そのものを変える。 食料・エネルギー問題を解決する品種改良。根治できないとされてきた難病の治療。デザイナーベイビーという新たな課題。 遺伝子を自由に操作する――。ゲノム編集は、SFの世界を現実のものとした。 本書は、次のノーベル賞候補と目される、この技術のメカニズムと最新成果を、国内外の研究者への取材を基に明らかにする。 これは複雑な生命現象に、進化を続ける科学技術が対峙する瞬間を目撃したジャーナリストによるレポートである。 ◆『NHKクローズアップ現代』の書籍化。 山中伸弥氏による序文と、ゲノム編集の国内における第一人者・山本卓氏(広島大学教授)へのインタビューも収載。
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