
今を生きるための現代詩 (講談社現代新書)
渡邊十絲子
講談社 / 2013-05-20
累計読者数38
平均ハイライト数 13.2件/人
推定読了時間 約2時間20分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%
この本について
最近、「わからないもの」に出会うとすぐ距離を置いてしまうことが増えたなと思います。忙しさのせいもあるし、効率的に理解できるものばかり選んでしまう。でも、その結果じぶんの世界がどんどん平板になっていく感じがして、どこか息苦しい。そんなときにこの本の抜粋を読んで、ああ、詩って“わからなさ”の中に留まる練習になるんだなと素直に思いました。 この本が面白いのは、「詩を理解するコツ」を教えるというより、詩がどんなふうに書かれ、どんなふうに読まれるべきかを、具体的な言葉の質感から考えさせてくれるところです。日本語は音よりも文字に意味が寄りかかっているという指摘も、実際に例を読みながらだと腹に落ちますし、「詩は要約できない」という話も、こちらの日常の“すぐ結果を出そうとする癖”をそっと外してくれる感じがある。わかる/わからないの間を往復しながら読むこと自体が、疲れた頭の回復になるというのも妙に実感があります。 効率に追われて、ものの見方が固まってきたなと感じる人にはとても向いていると思います。詩が好きかどうかより、言葉との距離感を変えたい人に刺さる本です。読むという行為そのものを、もう一度ゆっくり組み直したくなる一冊でした。
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出版社による紹介
詩は難解で意味不明? 何を言っているのかわからない? いや、だからこそ実はおもしろいんです。技巧や作者の思いなどよりももっと奥にある詩の本質とは? 谷川俊太郎、安東次男から川田絢音、井坂洋子まで、日本語表現の最尖端を紹介しながら、味わうためのヒントを明かす。初めての人も、どこかで詩とはぐれた人も、ことばの魔法に誘う一冊。あなたが変わり、世界が変わる。(講談社現代新書)
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