
エピデミック (BOOK☆WALKER セレクト)
川端 裕人
角川グループパブリッシング / 2020-07
累計読者数3
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約12時間42分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 67%
この本について
日常で正解の見えない状況に放り込まれると、つい「はっきりした原因」を求めたくなりますよね。仕事でも人間関係でも、宙ぶらりんがいちばんしんどい。でも実際の現場って、そんなにきれいに因果がつながらないし、わたしたち自身も混乱したまま動かざるを得ないことが多いと思います。 『エピデミック』の抜粋を見ると、読者が刺さっているのは「意味の真空を嫌う人間」と「不確実な現場でどう意思決定するか」という部分なんですよね。フィールド疫学の描写は専門的なのに、やっていることはすごく人間くさい。仮説に飛び付き、否定し、また次に進む。科学的厳密さと、目の前の現実のギャップで揺れる感じが、仕事で判断を迫られるときの感覚と重なるんです。 この作品が効くのは、まず「唯一の原因」にしがみつきたくなる自分を、少し距離を置いて見られるようになるところです。世界はもっと複雑で、生き物だらけで、グレイゾーンの上に成り立っているという視点が手に入る。それから、仮説を立てては捨てるという態度が、迷い続ける自分に妙に救いをくれます。間違いを認める覚悟こそが科学であり、同時に現場で生きる人間の姿でもあるという描写がリアルなんです。 不確実さに疲れたとき、一度立ち止まって呼吸を整えたい人に刺さる本です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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出版社による紹介
死に至る肺炎を引き起こす謎の感染症が東京近郊の町で発生。パンデミックを防ぐため、疫学者たちが立ち向かう。まさに予言の書。
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