
特捜部Q―吊された少女―
ユッシ エーズラ オールスン、吉田 奈保子
早川書房 / 2015-11-10
累計読者数3
平均ハイライト数 1.3件/人
推定読了時間 約9時間26分
star総合評価 34/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
仕事でも人間関係でも、気づいたら「昔のやり方のまま止まっている気がするな…」と立ち止まることがあります。誰かに錆を落としてもらえるわけでもなく、自分でも変え方がわからないまま、日々をこなしてしまうことがあると思います。そんなときに、この『特捜部Q―吊された少女―』の一部の言葉が妙に沁みた理由が少しわかる気がします。 登場人物たちは、過去の選択や後悔にうまく向き合えず、ときに鈍く、ときに粘ることでしか前に進めません。錆びついた習慣を自覚しても、すぐには変われない。だけど、そのまま放置すると、誰かを傷つけたり、自分を見失ったりする。作中の「粘れよ」という短い一言は、頑張れと背中を押すというより、少しだけ勇気を貸してくれるような響きがあります。そして「なぜそっちのけにしたんだ」という後悔の問いは、過去の自分に向き合う怖さを、そっと代弁してくれます。 この物語は、推理やスリルを楽しむ本でもあるのですが、それ以上に「自分の錆とどう向き合うのか」を静かに考えさせてくれます。過去の判断に引っかかりを覚えつつ、それでも前に進みたい人に届くと思います。そんな人にとって、物語の緊張感よりも、登場人物たちの不器用な葛藤がじわっと効いてくる一冊です。
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出版社による紹介
引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、カールたちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導くのだが……。デンマークの人気警察小説、第六弾!
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