
犯罪者【上下 合本版】 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
累計読者数7
平均ハイライト数 1.9件/人
推定読了時間 約12時間10分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
日々の仕事でも生活でも、思わぬところで判断を迫られたり、後から「あれが原因だったのか」と気づいて落ち込むことってありますよね。自分では真っ当にやっているつもりでも、ぜんぜん状況が良くならないときほど、何を手がかりにすればいいのか分からなくなるものです。 『犯罪者』を読んでいて強く感じたのは、物語のスリル以上に、「人は自分の見えていない因果の中で動かされてしまう」という怖さでした。若い頃の感覚のまま過ごして気づいたら変わり果てた身体、ほんの小さな善意が大事故につながってしまう瞬間、うまくいかない人生の裏に自覚できていない原因があるという指摘。これらの描写はフィクションなのに、どこか身近なヒリつきがあります。そして追い詰められた人物たちが、それでも十日だけ生き延びようとする場面には、状況がどんなに最悪でも人は選び直せるのかもしれない、という微かな希望もありました。 この本が効くのは、「自分の判断や選択に妙な不安を抱えたまま動いている人」だと思います。派手なカタルシスより、現実の延長線にありそうな失敗や後悔を静かに突きつけてくるので、読後は少しだけ視野の角度が変わります。物語として面白いのはもちろんですが、自分の行動の“死角”を見つめ直したいときにこそ刺さる一冊でした。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
(上巻)白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。 (下巻)修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。そこに浮かび上がる幼児の奇病。暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。 ※本電子書籍は「犯罪者 上」「同 下」を1冊にまとめた合本版です。
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