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家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書)

家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書)

信田 さよ子

KADOKAWA / 2021-03-10

累計読者数10
平均ハイライト数 49.1件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 78/100
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この本について

家族のことで悩んでいるときって、「自分の感じ方がおかしいのかな」とか「もっと我慢すべきなのか」と、判断の軸そのものが揺れてしまう瞬間があります。特に、家の中で起きていることが“外から見えない”種類の問題だと、なおさら言葉にしづらいまま抱え込んでしまいがちです。 この本は、まさにその見えにくさに光を当ててくれます。家族の中で起きる支配や緊張を、「誰が悪いか」ではなく「どう動けば状況が変わりうるか」という視点に置き換えていく。その具体性がまず大きいです。たとえば挨拶の仕方を変える、主語を“私は”に戻す、といった一見ささやかな行動が、家族という空間のルールを書き換える最初の一歩になるところ。さらに、親子関係を“美しいもの”として扱う社会的な前提そのものを疑い直す力もあります。親の言動がどれだけ無自覚に子どもを縛ってしまうのか、そのからくりが静かに見えてきます。 そしてもう一つ、この本が効くのは「家族を語るには、支配・被支配という政治的な言葉が必要になることがある」という指摘です。自分の中に染み込んだ“家族の常識”そのものが、実は自分を苦しめていたのかもしれない。そう気づけるだけで、状況との向き合い方が少し変わります。 家族の問題を「気のせい」で片づけられないと感じている人に、特に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

最大の政治団体、家族と国家による暴力。 日々、私たちはそれに抵抗している。 家族は、以心伝心ではなく同床異夢。 DV、虐待、性犯罪。最も身近な「家族」ほど暴力的な存在はない。 イエは「国家のミニチュア」に陥りやすいのだ。その中で、私たちは日々格闘している。いわんや、被害の当事者は闘い続けている。 絶え間ない加害に対し、被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。 エスケープでもサバイバルでも、レリジエンスでもない。 私たちはレジスタンスとして、加害者に後ろめたさを抱かせる――。 被害を認知することは服従ではなく抵抗だ ■家族は無法地帯である ■愛情交換という暴力 ■家族における暴力の連鎖は権力による抑圧委譲 ■報道では虐待だけが選ばれて強調される ■殴られれば、誰もがDV被害者と自覚するわけではない ■被害者は不幸の比較を犯してしまう ■父のDV目撃が息子をDV加害者に陥らせる ■被害者支援に加害者へのアプローチは必須だ ■彼らの暴力は否定するが人格は尊重する 【目次】 まえがき――母の増殖が止まらない 第一部 家族という政治 第一章 母と息子とナショナリズム 第二章 家族は再生するのか――加害・被害の果てに 第三章 DV支援と虐待支援のハレーション 第四章 面前DVという用語が生んだもの 第五章 「DV」という政治問題 第六章 家族の構造改革 第二部 家族のレジスタンス 第一章 被害者の不幸の比較をどう防ぐか 第二章 加害者と被害者が出会う意味 第三章 加害者アプローチこそ被害者支援 第四章 レジリエンスからレジスタンへ 第五章 心に砦を築きなおす あとがき 主要参考文献一覧
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