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アトミック・リーディング: 読むことと書くことから考える読書術

アトミック・リーディング: 読むことと書くことから考える読書術

五藤隆介 and 五藤晴菜

イースト・プレス / 2020-04-17

累計読者数54
平均ハイライト数 29.3件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 74/100
bookmarkリファレンス型
check_circle推定完走率 34%

この本について

読書って、気づくと「早く読まなきゃ」「もっと量をこなさなきゃ」と焦りが出てきませんか。私もずっとその罠にはまっていて、読んだはずなのに内容が残らないまま積み上がっていく本を前に、なんとなく自己嫌悪していた時期がありました。この本を読んで救われたのは、「遅い=悪」という感覚そのものを一度疑ってみよう、という視点でした。 本書が効いてくるのは、スピード重視の読み方から距離を置きたいと感じたときです。書かれた文章をただ追うだけの読書は、数学の答えを丸写しするのと同じで、自分の頭をほとんど使っていない状態だ、と指摘されてハッとしました。だからこそ、線を引くだけではなく、気になった箇所を自分の言葉で書き直す。その“書く”行為によって初めて、思考に余白が生まれて理解が深まる。さらに、読書は本を閉じた後のメモを書く時間まで含めてこそ成立する、という考え方もとても現実的で、実際にやってみると記憶の残り方がまったく違いました。 そしてもう一つ大きかったのは、「語れないのは能力の問題ではなく、やり方を知らなかっただけ」というメッセージです。ひとつひとつの小さなメモを積み重ねていけば、本の全体像を自分の手で再構築できる。大げさなテクニックより、ばかばかしいくらい簡単な習慣から始めればいいという温度感も安心できました。 読んだ本を“自分の血肉にしたい人”にはかなり刺さる一冊だと思います。自分なりのペースで、本との距離を少しずつ整えたいときに手元に置いておきたい本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

千葉雅也氏推薦 「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。 人生観を逆転させる究極の読書術!」 読めないことにうしろめたさを覚える必要などない。 まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。 気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論! 情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、 充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。 バイヤールやアドラーをはじめとする読書論を足掛かりに、 「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての「積読」へと導く。 たしかに本は、人に「いま」読むことを求めてきます。 でも、それと同時に、書物は「保存され保管される」ものとして作られたものだったことを思い出してください。 情報が溢れかえり、あらゆるものが積まれていく時代に生きているからこそ、 書物を積むことのうしろめたさに耐えて、あなたは読書の前にまず積読をするべきなのです。(本文より) 【目次】 はじめに 第一章 なぜ積読が必要なのか 情報の濁流に飲み込まれている 読書とは何だったろうか 情報の濁流のなかのビオトープ 蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物 第二章 積読こそが読書である 完読という叶わない夢 深く読み込むことと浅く読むこと ショーペンハウアーの読書論 「自前」の考えをつくる方法 第三章 読書術は積読術でもある 一冊の本はそれだけでひとつの積読である 読めなくていいし、読まなくてもいい 本を読まない技術 積読のさらなるさまざまな顔 第四章 ファスト思考に抗うための積読 デジタル時代のリテラシー 書物のディストピア 積読で自己肯定する おわりに 参考文献
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