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君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生 (メディアワークス文庫)

君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生 (メディアワークス文庫)

午鳥志季

KADOKAWA / 2023-04-25

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間7分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事でも学校でも、周りに合わせすぎて自分の本音がよく分からなくなることってありませんか。うまくやりたい気持ちはあるのに、どこかで無理をしている感覚だけが積もっていく。表向きは順調そうに見えても、内側では「これ、続けて大丈夫なんだろうか」と静かに不安が広がるあの感じです。 この作品で印象的なのは、読者の方が抜き出していた「寛解」や「阿諛追従」という言葉が象徴するように、登場人物たちが抱えている“表には見えない痛み”のあり方です。病気が完全に治るわけではなく、付き合いながら過ごしていく状態を指す「寛解」という概念は、現実の私たちにも重なります。悩みがゼロになる日は来ないけれど、それでも暮らし方は変えられるという視点が物語の端々で示されていて、無理に強くならなくてもいいのだと少し呼吸が楽になります。 また、「阿諛追従」のように、他者に合わせすぎて自分を見失っていく側面も、この本では決して断罪的に扱われません。誰かに気に入られたい気持ちや、場を荒立てたくない思いを抱えるのは自然なことだと認めたうえで、その中でどう自分の立ち位置を見つけていくかを丁寧に描いているのが魅力です。医療の現場という厳しい環境を舞台にしながらも、言葉のやり取りやちょっとした選択を通して、読者自身の生活とつながる実感をもらえます。 「他人に合わせすぎて疲れてしまう人」には特に届きやすい物語だと思います。大きな解決策を提示するタイプの本ではありませんが、登場人物たちの迷いや躊躇に寄り添いながら読んでいるうちに、自分の悩みも少しだけ輪郭がやわらかくなるような一冊です。

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出版社による紹介

血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。 免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。
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