
ゲンロン0 観光客の哲学
東 浩紀
株式会社ゲンロン / 2017-12-11
累計読者数16
平均ハイライト数 22.4件/人
推定読了時間 約6時間2分
star総合評価 67/100
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この本について
他人の「いいね」の流れに巻き込まれたり、政治や社会の話題になると急に言葉が重たくなったり、距離感がつかめないまま日常を過ごしてしまうことってありませんか。大事にしたい価値観はあるのに、それをまっすぐ語るとどこか偽善っぽく見える気がして、つい黙ってしまう。ぼく自身もずっとその違和感を抱えてきました。 『ゲンロン0 観光客の哲学』は、そんなモヤモヤに対して、解決というより「別の角度から見てみない?」と差し出してくる本でした。たとえば、他者を大事にしろと言いながら誰にも届かないリベラルの空虚さとか、ネットで他人の欲望を欲望してしまう仕組みとか、わかっているのに抜け出せない構造をまず丁寧に言語化してくれる。さらに、「観光」というふまじめな視点から、自分の立場に固着しない関わり方を描き直すあたりが、この本の一番ユニークなところだと思います。親になるとは誤配を引き受けることだ、という大胆な比喩も、読むほどに「正しさ」より「関わりの継続」を大事にする考え方へと柔らかく向きを変えさせてくれました。 自分の思想や立場に自信がないまま、それでも世界と関わりつづけたい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
第71回毎日出版文化賞(人文・社会部門)受賞! 否定神学的マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。 ナショナリズムが猛威を振るい、グローバリズムが世界を覆う時代、新しい政治思想の足がかりはどこにあるのか。 ルソー、ローティ、ネグリ、ドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルのパラダイムを乗り越える。 著者20年の集大成、東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。
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