
哲学の誤配
東 浩紀
累計読者数5
平均ハイライト数 26.4件/人
推定読了時間 約4時間7分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%
この本について
最近、「自分の感覚と社会のルールのあいだで折り合いがつかないな…」と感じることが増えていました。正しさを求めたい気持ちと、ただ生活を回したいだけの気持ちが同じ体の中に同居していて、どちらを優先すべきか迷う瞬間があるんですよね。そんなモヤモヤを抱えたままこの本を読んだら、少し視界が開けました。 東さんは、人間はいつも“政治的動物”でいられるわけじゃないという前提から話を進めます。快楽や日常の欲求と、社会的な振る舞いをどうやって同じ身体で扱うのか。そのあいだの調整こそが問題なんだという視点は、無理にどちらかへ寄ろうとしていた自分にはすごく現実的に響きました。また、社会の議論が閉じた場所で決まりすぎてしまう日本の構造に触れつつ、それでも全員の声が精緻に届くわけじゃないという“限界の扱い方”にも踏み込んでいて、単純な正解探しから距離を置けた感じがあります。 さらに、物語が正統性を失った世界で、僕たちは観客としてもプレイヤーとしても振る舞わざるを得ないという指摘も、日々のニュースに疲れがちな身には、かなり腑に落ちるところがありました。役割が流動的な時代だからこそ、どこに立つかより、どう立っているかの方が大事なのかもしれません。 自分の立ち位置にいつも揺れを感じている人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
誤配とは自由のことである。正しい宛先に向けて正しく言葉を伝えることは、政治的でも公共的でもないのだ。韓国の読者に向けて語った2つのインタビューと、中国・杭州での最新講演を収録。
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