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PRIZEープライズー (文春e-book)

PRIZEープライズー (文春e-book)

村山 由佳

文藝春秋 / 2025-01-08

累計読者数16
平均ハイライト数 22.5件/人
推定読了時間 約5時間26分
star総合評価 67/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 39%

この本について

仕事でも創作でも、誰かに認められたい気持ちと、そんな自分を少し恥ずかしく思う気持ちって、いつも同時にありますよね。やらなきゃいけないことは分かっているのに、評価や比較へのざらつきが邪魔をして前に進めなくなる時もあると思います。僕も同じで、だからこそこの物語に出てくる「栄誉を求める苦しさ」や「自分の作品を愛してくれる誰かの存在」に妙に胸を掴まれました。 『PRIZE』の面白さは、直木賞という分かりやすい“賞”を素材にしながら、その裏で渦巻く承認欲求、恥ずかしさ、いじましさまで丁寧に描いているところにあります。ただ成功物語を追うんじゃなく、書き手も編集者も、読者にどう届くかでずっと揺れている。そのプロセスがすごくリアルで、読んでいるこちらの視点も自然と変わるんですよね。「賞が欲しい」って実はそんなに単純な話じゃない、と静かに教えられます。 特に、誰かと仕事をする時の距離感や、踏み込むか迷う瞬間の描写は自分の生活にもそのまま重なる感覚がありました。できることと、実際にやることのあいだの大きな差を前に、それでも一歩越えていく人たちの姿に、少しだけ背中を押されるような気持ちになります。 創作や仕事で「本気の気持ちを知られたくない」って思う人、あるいは評価と向き合うのがしんどい人に刺さる物語だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

村山由佳が描く、業界震撼の“作家”小説! 「どうしても直木賞が欲しい……!」 賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める、あるベストセラー作家と彼女を取り巻く人間たちの、破壊的な情熱が迸る衝撃作! あらすじ ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生み出し続け、ドラマ化・映画化作品も多数。誰もが認める大人気作家である。 ——しかし彼女には何としてでも手に入れたいものがあった。それは〈直木賞〉という栄誉。 過去に数度、候補作入りするものの、選考委員からは辛口の選評が続いた。別居する夫には軽んじられ、まわりの編集者には「愛」が足りない。私の作品はこんなに素晴らしいのに。いったい何が足りないというの? * 『南十字書房』に勤める緒沢千紘は、天羽カインの担当編集者である。学生のころから大ファンで、編集者になってからは必死のアピールのすえカインの担当となった。〈直木賞〉が欲しいとのたまうカインに振り回されつつも、彼女の情熱に応えるべく、自らのすべてを懸けてカインに没頭するようになってゆき——。 * 一方『文藝春秋』のカイン担当、「オール讀物」編集長の石田三成は当惑していた。文春から出す新作を「絶対に候補作にしろ」とカインに詰め寄られたのだ。そしてその日カインが宿泊するホテルのカードには、手違いで「石田三成」の名前が載っていて……。 果たして天羽カインは直木賞を獲得することができるのか。 あまりのリアリティに業界震撼! 文芸を愛するすべての人に捧げる容赦ない作家小説。
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