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幽霊たち(新潮文庫)

幽霊たち(新潮文庫)

ポール・オースター and 柴田元幸

新潮社 / 1995-03-01

累計読者数7
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約1時間26分
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 54%

この本について

最近、言葉がうまく届かない感覚が続いていました。話しても書いても、核心に触れられていない気がする。自分の中のモヤモヤをうまく言語化できず、むしろ言葉が景色を曇らせているような瞬間があるんですよね。そんな時期に読み返したのが、オースターの「幽霊たち」でした。 この小説は事件らしい事件が起きないのに、読んでいると自分の内側でじわじわ何かが動きます。登場人物が「どこでもない場所」に立たされ、思考だけが増幅していく。その姿を追っているうちに、こちらまで“考えるとはどういうことか”を静かに突きつけられる感じがあります。言葉が役に立たない瞬間や、思考が自分を消耗させる感覚に触れたことがある人なら、ブルーの混乱が妙に現実味を帯びてくるはずです。読みながら、急がずに言葉を受け取るという姿勢そのものが、自分の考えを整理する時間にもなるんですよね。 すぐに答えがほしい時には向かないかもしれません。でも、世界や自分と向き合うときの「微妙な揺れ」を丁寧に扱いたい時、この本はいい相手になります。考えすぎて疲れてしまう人、言葉との距離感に悩んでいる人には静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、ブラックの日常に何の変化もない。彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。ブルーは空想の世界に彷徨う。ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー……。'80年代アメリカ文学の代表的作品!(解説・伊井直行/三浦雅士)
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