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われら闇より天を見る

われら闇より天を見る

クリス ウィタカー and 鈴木 恵

累計読者数7
平均ハイライト数 12件/人
star総合評価 61/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 69%

この本について

日々やらかしたことを思い返して、もう少しうまくやれたんじゃないかとか、あの選択は正しかったのかとか、考えすぎてしまうことがよくあります。誰かのためと思って動いたつもりが、結果的に余計なことをしてしまった気がして、あとから胸がざわつくようなあの感じです。 『われら闇より天を見る』は、そういう「自分の選択の重さ」に疲れてしまったときに、少しだけ呼吸がしやすくなる物語でした。登場人物たちはみんな間違えますし、選択はいつも綺麗じゃない。でも、そこからどう歩き直すかを、とても人間くさい形で描いてくれるんです。復讐心に飲まれて善良さを失う怖さとか、良かれと思ってした行動が誰かには傷になる現実とか、願いと祈りの区別すら曖昧になるほど追い詰められる瞬間とか。読んでいると、自分の中にも同じ揺らぎがあることを静かに認められる気がしました。 とくに「終わりから始める」という感覚は、個人的にかなり救われるものでした。過去に区切りをつけるって、劇的な再出発じゃなくて、ほんの少し立ち上がる角度を変えるくらいの行為なんだと教えてくれる。いい人か悪い人か、沈むか泳ぐか、そんな二択では測れない人間のあいまいさの中で、それでも前へ動く姿に、自分も小さく浮かび直してみようかと思えます。 自分の判断に迷いがちな人、誰かを救おうとして空回りした経験がある人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

カリフォルニア州の海沿いの町ケープ・ヘイヴン。三十年前にひとりの少女が命を落とした事件は、今なお当事者たちに暗い影を落としている。十三歳の少女ダッチェスは「無法者」の血筋を引くことを心の支えに、不安定な母親と幼い弟を守って生きていた。だが、事件の張本人ヴィンセントが刑期を務めあげて三十年ぶりに町に帰ってきたことから、新たな悲劇が一家を襲う―。読む者の胸を打つ、終わりから始める人々の物語。2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位。
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