
ガラスの街(新潮文庫)
ポール・オースター and 柴田元幸
新潮社 / 2013-09-01
累計読者数5
平均ハイライト数 3.6件/人
推定読了時間 約2時間43分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 68%
この本について
仕事でも日常でも、整理しようとすればするほど混乱が増す時があります。考えすぎているのか、そもそも考え方の前提がズレているのか、自分でもよく分からないまま手が止まってしまうあの感じです。そんなときに『ガラスの街』を読むと、物語の形を借りて、自分の思考の癖がそのまま照らし返されるような瞬間があります。 たとえば「食べることは問題の解決ではなく、次の問題を先送りしているだけ」という視点は、普段の行動にもそのまま重なります。安心したくて情報を集め続けるほど不安が増えるとか、タスクをこなすほど次のタスクが増えるとか、そういう悪循環に気づかされます。また、探偵という存在が“混沌を前にしながら、意味になり得る線を探す人”として描かれるのも、自分の状況を一歩引いて見る手がかりになります。抽象的だったはずの人物像が、観察を続けるほど輪郭を得ていく描写も、物事との距離の取り方を考えさせられます。 状況を理解したいのに、理解そのものが霧の中にあるような感覚が続いている人には特にしっくりくる一冊です。物語として楽しみつつ、自分の思考のほころびをそっと触り直すような読み方ができます。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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出版社による紹介
「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳!
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