
15歳のテロリスト (メディアワークス文庫)
松村 涼哉
KADOKAWA / 2019-03-23
累計読者数5
平均ハイライト数 2.8件/人
推定読了時間 約3時間5分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%
この本について
人間関係が一度途切れたら、それっきりになるんじゃないか。うまく立ち回れなくて、本心とは違う演技ばかり続けてしまう。そんな自分に気づきつつも、止め方が分からないまま日々が過ぎていく。最近、こういう疲れ方をしている人、多い気がします。 『15歳のテロリスト』を読んでいて刺さるのは、テロという派手な出来事よりも、むしろその裏にある「孤立のリアル」でした。友達の連絡先さえSNSのアカウントだけで、それを切ればもう一生つながれない関係性。闇の中を走り続けるような焦りや苛立ち。無心でいられるのは走っている間だけ、というあの感覚。このあたりが、抜粋を保存した読者には強く響いているように思います。 この物語が効いてくるのは、答えをくれるからではなく、孤独や怒りを「切り捨てなくていいもの」として扱ってくれるところです。取材記者の視点を通して、暴走の裏にある痛みを丁寧に追いかけていく流れは、誰かの行動を単純化して判断しがちな自分の視野を少しだけ広げてくれます。それに、満月だけが月じゃないという一言のように、完璧じゃなくても存在を否定しなくていい、という柔らかい視点にも救われます。 人との距離感に疲れている人。正しさよりも痛みのほうが大きく感じてしまう時期にいる人。そんな人に静かに刺さる物語だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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出版社による紹介
「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。 少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか——? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。 事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた——。
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