
読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)
山本多津也
幻冬舎 / 2019-09-25
この本について
最近、誰かと話していて「結局みんな同じ景色しか見ていない気がするな…」と感じることが続いていました。自分の考えが行き詰まっているのか、それとも周りとの関わり方に偏りがあるのか。そのモヤモヤを放置したまま読むだけの読書を続けても、どうにも伸びしろが見えない。そんなときに手に取ったのが、この『読書会入門』でした。 読書会というと堅い集まりを想像していたんですが、本書で語られるのはもう少し人間くさい場です。たとえば「煮え切らない状態を抱え続ける力が知性になる」という話。白黒つけずにグレーにいる時間って、ひとりだと不安だけど、他人の視点が混ざると妙に落ち着く瞬間があります。自分にない視座を、否定されない環境で受け取れることが、思った以上に効くんです。さらに、読んだ感想を自分の言葉にして伝える過程で、ぼんやりした考えが急に立体化していく感覚もありました。 もう一つ刺さったのは、強い絆だけに寄りかかっていると環境に飲まれる、という指摘です。同質の関係だけで固まると、楽だけど成長は鈍る。そこに弱い絆を少し混ぜることで、自分の思考の癖や限界に気付ける。これは読書会に限らず、仕事でも人間関係でも同じだなと感じました。 一人で読む読書が好きだけれど、どこか物足りなさを感じている人には特に刺さると思います。普段の生活では出会えないノイズを、ほどよい距離感で取り込むためのヒントが、丁寧に詰まった一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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