
読書会という幸福 (岩波新書)
向井 和美
岩波書店 / 2022-06-17
累計読者数6
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約3時間5分
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 29%
この本について
最近、人と同じ本を読んでいるのに、自分だけ読み切れていないような気がしたり、物語の受け取り方に自信が持てなかったりしませんか。感想を共有しようとしても、言葉にしようとした瞬間に「本当にそう読んだのかな」と急に不安になるあの感じ。僕もけっこうあります。 『読書会という幸福』は、そのモヤモヤを無理に消すというより、むしろ「読みの揺れ」を前提にしてくれるところが助かります。たとえば、翻訳者として原文を腑分けするように読む姿勢が語られるくだりは、読み方に迷いが出たときの“戻る場所”をひとつ持てる感覚に近いです。また、『アドルフ』に対して昔は共感できなかったのに、読み返すと別の感情が湧くという記述は、作品との距離がそのときの自分で変わることを素直に受け入れられるようになります。読書会で作品の印象が他者の語りで揺らぐ場面も描かれていて、「読み方が変わること自体が読書なんだ」と腹落ちする人は多いと思います。 人に合わせて正解の読みを探すより、自分の読みの癖や揺れ方を楽しめるようになりたい人に刺さる本です。
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出版社による紹介
ありふれた日常の中で,読書という行為がどれほどの豊かな時間を与えてくれることか.三十年以上,全員が同じ作品を読んできて語り合う会に途切れることなく参加してきた著者が,その「魂の交流の場」への想いを味わい深い文章で綴る名エッセイ.読書会の作法やさまざまな形式の紹介,潜入ルポ,読書会記録や課題本リストも.
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