
「本当の自分」がわかる心理学~すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある
シュテファニー・シュタール and 繁田香織
この本について
最近、「頭ではわかってるのに、感情がついてこない」とか「些細なことで必要以上に落ち込む自分にびっくりする」といった相談をよく受けます。僕自身もそうで、場面によっては過去の反応パターンが勝手に動き出してしまうことがあります。理屈じゃ止められないあの感じです。 この本を読んで少しだけ視点が変わったのは、自分の中にある“信念”の仕組みがかなり具体的に説明されていたからでした。たとえば、なぜ承認されないと過剰に腹が立つのか、なぜ断られると世界の終わりみたいに感じるのか、その裏側にある幼いころの体験と結びついた感情の流れが丁寧に言語化されていきます。また、「影子」と「日向子」というモデルを使って、自分が不安で世界の中心にいるように感じてしまう瞬間を、一歩引いた立場から扱う方法が示されているのも実用的でした。行動を変えようと力むより、まず観察者として距離を取るほうがラクなんだと知れたのは大きかったです。 もう一つ強く残ったのは、「自己ケアの権利を自分で認める」という指摘でした。気を遣う側に回りがちな人ほど、相手の欲求ばかり先に感じ取ってしまい、自分の望みがわからなくなる。この本はその状態を責めるのではなく、「まず自分を信頼できないと他者とも自然に関われない」と静かに戻してくれます。 自分の反応の理由をもう少し丁寧に理解したい人、他人との関係に疲れやすい人には、ゆっくり効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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