
客家(はっか)大富豪の教え
甘粕 正
PHP研究所 / 2011-12-01
この本について
仕事でもプライベートでも、判断に迷ったまま時間だけが過ぎていくことってありますよね。どこに力を注ぐべきか分からないし、周りとの関わり方ひとつで状況が良くも悪くも転ぶ感じがして、落ち着かないまま進んでしまう。僕自身、そのモヤモヤにずっと座りが悪い思いをしてきました。 『客家大富豪の教え』は、大きな成功を語る本というより、そういう“日々の迷い”をほどくための視点がやたら多いんですよね。例えば、自分の運をどう扱うかを「人との関係性」として説明しているところがまず刺さりました。運はコントロール不能な何かではなく、五〇人ほどの身の回りの人との小さな約束を誠実に守るところから積み上がる、と聞くと、今日から手をつけられる感じがある。また、問題に追い込まれたときほど物事を複雑にしてしまう癖について、「一〇〇個に分解して片づける」という考え方は、実際の行動の順番までイメージできて、焦っているときの手すりになると思いました。 さらに、どんな投資や挑戦でも「退却も含めて計画しろ」という視点が現実的で、過度なポジティブさで背中を押すタイプの本とは違う安心感があります。伸ばしたい領域と、これまでやってきたことの棚卸しを合わせて、自分が向かうべき場所を見極める手順が丁寧に書かれているのも好印象でした。 自分の選択に落ち着きを持たせたい人、特に「何かを始めたいのに、どこから考えればいいか分からない」という人にしっくり来る一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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