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ぼくはあと何回、満月を見るだろう

ぼくはあと何回、満月を見るだろう

坂本龍一

累計読者数8
平均ハイライト数 18.8件/人
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について

仕事でも生活でも、頭ではわかっているのに「なぜかしっくりこない瞬間」ってありませんか。時間の流れも、自分の判断も、言葉にしてしまった途端に固定されてしまうような、あの説明できないモヤモヤです。 坂本龍一さんの『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』を読むと、その違和感に少しだけ輪郭が出てきます。たとえば、言語が世界を枠づけてしまうことへの警戒や、絶対時間は存在しないという考え方。雑音を聴き続けているうちに音楽が浮かび上がる、計画ではなく「気の向くまま」に動いた結果として仕事が積み重なっていく。どれも抽象的に見えて、実は日常の感覚に妙にフィットするんです。自分の中で説明しきれない揺らぎを、そのまま放っておいてもいいのだと思えてきます。 また、芸術家としての姿勢がやたらに崇高ではなく、意外なほど現実的なのも救いでした。指揮者の小さな動きが意味を持つことへの緊張感や、疲れたときにはアイデアの「女神」に一度帰ってもらう話など、プロの世界のディテールが逆にこちらの日常に落ちてくる。無駄に気負わず、もう少し静かに「自分のリズム」を拾っていいんだと感じさせてくれます。 「言葉にできない違和感を抱えたまま働いている人」に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世界的音楽家が初めて明かす死生観や作品に込めた思想、闘病中の日々のこと。「新潮」連載時から大反響の本格自伝、待望の単行本化。
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