
現代音楽の哲学:認識論的転回からコミュニケーション的転回へ
河合孝治、河合明
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この本について
最近、音楽でも文章でも、人と話していても「自分の感じているものが本当に相手と共有できてるのか分からない」というモヤモヤを抱えることが増えました。分かり合えない感じが積み重なると、世界そのものが少し揺らぐような不安が出てきます。そんな時にこの本を読むと、そもそも私たちの認識はもっと揺れやすく、関係によって立ち上がるものなんだと落ち着いて受け止められるようになりました。 この本が効くのは、音楽の話をしながら「見ること、聞くこと、理解することって実はどう成り立っているのか」を具体例で示してくれるところです。たとえば、楽譜に見えるかただのシミに見えるかは、私たちの側の構えで変わってしまうことや、音と音の関係を先に決めるのではなく、聴きながら探っていく姿勢があり得ること。その発想に触れると、日常のコミュニケーションでも「一つの正しい意味」を取りに行くプレッシャーが少し抜けていきます。 そして近藤譲の「中心のない中心」という考え方は、仕事でも人間関係でも、何か一つの軸に寄りかかりすぎてしんどくなる時に、別の呼吸の仕方を示してくれます。世界をどう捉えるかの余白を残したまま生きる姿勢に興味がある人には特に刺さると思います。
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