
スローターハウス5
カート ヴォネガットジュニア and 伊藤 典夫
累計読者数14
平均ハイライト数 3.6件/人
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%
この本について
仕事でも生活でも、「時間ばかり進んでいくのに、自分の感情だけ取り残されている感じ」が抜けないときがあります。やらなきゃいけないことは山ほどあるのに、世界の流れと自分の実感がどうにも噛み合わない。そんなズレを抱えたまま毎日を回していると、だんだん何を基準に立てばいいのか分からなくなります。 『スローターハウス5』を読むと、そのズレを無理に修正しなくてもいいのかもしれない、と思えてきます。たとえば、この物語では「時間を一直線でとらえる」という前提そのものが揺さぶられます。過去も現在も未来も一枚絵のように並んでいる、という視点に触れると、今つかえている出来事も「永遠に続く運命」ではなく、無数ある瞬間のひとつにすぎないと感じられる。重さが少しだけ減るんです。 もうひとつ、この作品は戦争という極端な状況を描きながら、人間がどこまで無力で、どこまで滑稽で、そしてそれでも生きようとしてしまう存在なのかを淡々と示します。絶望にまっすぐ向き合うのではなく、距離を置いたまま眺めるような読書体験だからこそ、読んでいる側の呼吸が整う瞬間があります。 「うまく生きようとするほど、自分が空回りして見える」という人には、とくに刺さる一冊です。人間らしさを手放さずに世界の不条理と付き合う、そのための姿勢を静かに思い出させてくれます。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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