ヨムナビ
中世ヨーロッパの社会観 (講談社学術文庫)

中世ヨーロッパの社会観 (講談社学術文庫)

甚野尚志

講談社 / 2007-06-09

累計読者数6
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約4時間19分
star総合評価 38/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 28%

この本について

仕事でも日常でも、「この役割って本当に自分がやるべきなんだろうか」とか、「組織の構造そのものがしんどい」と感じる瞬間があると思います。自分の努力とは関係なく、決まった枠組みの中で動かされているようなあの感覚です。そんなモヤモヤに向き合っていると、中世の人たちはそもそも社会をどう見ていたのか、という視点がじわっと効いてきます。 この本が面白いのは、偽ディオニシオスの宇宙観やアウグスティヌスの共同体観、さらには「祈る者・戦う者・耕す者」という三つの身分構造まで、当時の人々が“世界をどう理解していたか”を丁寧にたどれるところです。読んでいると、今の社会が抱える問題の源流が思いがけないところにつながっていて、現代の「組織」「役割」「権威」の捉え方も少しずつ相対化されていきます。特に、権力は神から与えられたものだから従うべきだ、という考えがどれだけ長い時間をかけて社会に浸透していったのかを知ると、自分の抱えている“違和感の正体”が意外と歴史的だったりします。 過度に社会を美化する本でもないので、読後に「中世の仕組みを真似しよう」という話にはなりません。ただ、いまの価値観の前提を一度外して眺め直すことで、自分がどこに立っていて、何に縛られているのかが静かに見えてくる感覚があります。こういう地味だけどじわじわ効く本が好きな人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人体に、建造物に、蜜蜂に、チェス盤に―― 隠喩で捉えられた社会像 中世ヨーロッパは教皇・皇帝という聖俗権力の下の階層秩序的な社会であった。人体諸器官に喩えれば君主は頭、元老院は心臓、胃と腸は財務官と代官、武装した手は戦士、足は農民と手工業者、そしてそれらは魂であるところの聖職者の支配に服する――ほかに建築・蜜蜂・チェスなどを隠喩として社会の構成と役割を説明する中世人の象徴的思考を分析。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要