
はじめてのウィトゲンシュタイン NHKブックス
古田 徹也
累計読者数30
平均ハイライト数 30.4件/人
star総合評価 72/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 30%
この本について
最近、「自分の考えていることって、そもそもどう言葉にできるんだろう」とか、「説明した瞬間に何か大事なところが抜け落ちる気がする」といったモヤモヤを抱えている人とよく話します。仕事でも日常でも、言葉にできない違和感を扱う場面って意外と多いんですよね。僕自身、その正体が分からなくて長く放置していたタイプです。 『はじめてのウィトゲンシュタイン』を読んで少し腑に落ちたのは、言葉にはそもそも“限界”があるという視点を一度受け入れてみることでした。論理は何か外にある仕組みではなく、僕らが語っているときにすでに反映されているものだ、という指摘は、無理に「正しい定義」を探そうとして空回りする癖をほどいてくれます。また、世界の説明には形式が必要で、どの形式を選んでいるかで見えるものが変わる、という話は、仕事で他人と噛み合わない理由を考えるときにもそのまま使えました。 そして一番効いたのは、「像」という概念です。自分がどんな見方のもとで世界を捉えているのかを意識すると、相手との認識のズレを“性格の問題”ではなく“見方の違い”として扱えるようになる。これは現実的に役立ちました。 言葉の限界に悩んでいる人や、説明できない感覚を抱えたまま前に進めない人には、とても刺さると思います。
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