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世界史の10人 (文春文庫)

世界史の10人 (文春文庫)

出口 治明

文藝春秋 / 2018-09-04

累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
推定読了時間 約5時間1分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

歴史の本を読んでいると、「結局、昔の話でしょ?」みたいな距離感が出てしまうことがあって、実生活にどうつながるのかが見えづらいときがあります。自分もよくそこで迷うのですが、『世界史の10人』を読んでいると、歴史そのものよりも「人がどう動き、どう判断したか」の積み重ねの方がむしろ今に近いな…と視点が少し変わりました。 たとえば、仏教が一度にドンと伝来したわけではなく、技術や制度を含めた“セット”として何度も受け入れられていった話。これを知ると、物事が広まるときの裏側にどれだけの要素が絡んでいるかを想像できるようになります。あるいは、クビライが出自にこだわらず人材を抜擢したり、泥酔した反乱軍に対して先に飛び出していく大胆さを見せたり、そんな意思決定の生々しさも印象に残るところでした。歴史の人物って急に立派になるわけじゃなく、制度や環境に戸惑いながら判断しているんだとわかると、自分の迷いにも少し余裕が出ます。 さらに面白いのは、東西で起きた「諸部族の大移動」がほとんど同じリズムで進んでいたり、ヴァイキングが実は交易メインの“海の商人”だったり、思い込みが静かに裏返される瞬間が連続するところです。自分の中の固定観念が一度ゆるむと、現代のニュースや社会の変化を見るときも、別の角度から考えられるようになります。 歴史をざっくりではなく、具体的な人間の動きとして捉え直したい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ライフネット生命の創業者・出口治明会長(当時)が、「歴史を学ぶことは、必ず役に立つ、将来のための教材は過去にしかない」という信念のもと、ビジネスの傍らに長年歴史研究を重ねた成果を世に問うた一冊。 我々が普通に「世界史の偉人」としてイメージする人物ではなく、あえて「通好み」の10人を紹介している。 出口氏がイメージする真のリーダーの条件とは、人格が立派であることでも、志が高いことでもなく、「何を成し遂げたか、後世に何どのような影響を与えたか」。 結果責任がすべて、という出口氏のビジネスマンらしい新鮮な視点で選ばれたのが、中世エジブトで奴隷からスルタンになった「バルバイス」、グローバル企業・大元帝国と作り上げた「クビライ」ムガール帝国の雄「バーブル」、中国初の女帝「武則天」、宋の政治改革に挑んだ「王安石」、強国イングランドの基を築いた「アリエノール」、神聖ローマ皇帝として教皇権力と戦った「フェデリーコ三世」、英国を一流国に成長させた「エリザベス一世」、ロシアを強国に育てた「エカチェリーナ二世」、そして近代都市パリを作り上げた「ナポレオン三世」という、世界史の通がうなる顔ぶれ。 西欧中心の世界史では馴染みがない名前も多く、女性の活躍が期待されるこれからの時代を見据えて、女王、女帝が4人も選ばれている。 必ずしも「歴史の勝者」ではなく、「英雄」と称えられることはなくとも、自らの環境を切り開き、後世の人間に大きな業績をもたらした人物について、その前後の時代背景を詳説しつつ紹介している。 歴史を「人生の指針」にしたいと願う人に最適の指南書、待望の文庫化。
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