
座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書)
出口 治明
この本について
仕事をしていると、「結局リーダーって何をしていればいいんだろう」「自分なんかが判断していいのか」と、立場に見合わない不安がふと出てきませんか。僕もよくあります。部下に任せると言いながら途中で口を出してしまったり、逆に孤独に耐えきれず誰かに相談したくなったり。そのたびに、自分の軸が揺らいでいるんだろうなと思わされます。 『貞観政要』は、そんな揺らぎを「気持ちの問題」ではなく、歴史に積み上がった具体的な原理として見せてくれる本でした。たとえば、任せたなら途中で口を挟まないという姿勢や、部下より先に上司が信頼を示すという順番の話は、明日からの行動をそのまま変えてくれます。あるいは、忙しく働いている部下より、暇を作ってしまうほうが不満を生むという指摘は、チームがなぜざわつくのかの原因を静かに教えてくれます。歴史の話なのに、今の職場の空気をそのまま見透かされたような感じでした。 特に響いたのは、「リーダーはオールマイティではない」と認めるところからしか始まらない、という温度感です。器を無理に大きくしようとするのではなく、中身を捨てて軽くなるという発想は、肩に乗っていた重荷をすっと下ろしてくれますし、「上司も部下も単なる機能」という視点は、無駄なプライドから距離を置かせてくれます。 リーダーの仕事に正解を求め過ぎて息苦しくなっている人に、静かに効く本だと思います。
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座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」
出口 治明

貞観政要 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)
湯浅 邦弘

「貞観政要」がやさしく学べるノート――組織を「安定軌道」に乗せるにはどうすべきか?
守屋 洋 and プレジデント書籍編集部

合本 この国のかたち【文春e-Books】
司馬遼太郎

マッキンゼー リーダーの教室
ダナ・マオール, ハンス=ヴェルナー・カース, カート・ストロヴィンク, ラメシュ・スリニヴァサン, 久家 紀子, and 水谷 淳
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